嫌々塾に向かう女子高生の姿。

「塾に行きたくない…」子どもが抱える悩みと対処法を解説

子どもが「塾に行きたくない」と言い出したり、こっそりサボったり…。
そんなお悩みをもつ保護者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、子どもが塾に行きたくないと感じる理由と対処法を解説します。

「塾に行きたくない」と子どもが思う理由とは?

「塾に行きたくない」と言い出したら、なぜ行きたくないのか理由が気になるところ。とはいえ、子ども本人もはっきりと理由を分かっておらず、うまく説明できないことも多いですよね。この章では、子どもが塾に行きたがらない「よくある理由」と対処法を8つ紹介します。

【理由1】成績が伸びなかった

1つ目は、思ったように成績が伸びず、やる気を失っているケースです。多くの人は「定期テストで良い点を取りたい」など、成績向上を目的に塾に通い始めます。そのため、思うように成績が伸びないと「塾に行っても効果がない」とモチベーションを失ってしまうことがあります。

対処方法:成績が伸びなかったときはどうする?

この場合、不安になってあれこれ勉強方法を変えたり、塾を変えたりするのは逆効果です。まずは落ち着いて、成績が伸びていない原因を分析しましょう。原因を考えるときは、学習時間・学習方法の両面から検討します。成績が伸びるまでにはある程度時間がかかるため、学習時間が足りないと当然効果は感じられません。また、勉強方法が非効率な場合、成績は伸びにくくなります。とはいえ、学年や教科・本人の得意不得意などの要素が複雑に絡み合っているため、現状を適切に判断するのは難しいもの。それこそ今通っている塾の先生に相談するなど、うまくプロの視点を活用できるとよいですね。

【理由2】部活・趣味などを優先したい

2つ目は、「勉強以外の好きなことに時間を使いたい!」と思っているケースです。部活やクラブチーム、習い事、趣味といった勉強以外の活動に打ち込んでいると、勉強が後回しになりがちです。塾は通塾や宿題などに時間がかかるため、「好きなことに使える時間が無くなるから行きたくない」と感じてしまうことがあります。

対処方法:部活・趣味などを優先したいときはどうする?

部活等の実績によって推薦による進学を狙うのであれば、勉強を劣後させても問題ありません。部活等が趣味の範囲であれば、今後のために勉強にも意識を向けましょう。もちろん、「好きなことに取り組む」ことは人生を豊かにするため、部活や趣味などをやめる必要は全くありません。勉強と両立できるよう、時間の使い方を考えてもらいましょう。計画したスケジュールを塾の先生と共有し、守れているか継続的に声かけしてもらうのも一手です。

一日のスケジュールのビフォーアフターの図。アフターのスケジュールでは、勉強時間が2時間増えている

【理由3】受験がまだ先だと思い、気が緩んでいる

3つ目は、受験まで時間があり、いわゆる「中だるみ」してしまっているケースです。勉強の必要性を感じにくいため、モチベーションが下がってしまいます。

対処方法:受験がまだ先だと思い、気が緩んでいる場合はどうする?

時間がたっぷりある中で、自制心をもって勉強を続けるのは難しいもの。大人でも、ついつい三日坊主になってしまうことはありますよね。このようなときは、多少の強制力がある環境に身を置くことが大事です。「授業がある」「宿題がある」「先生が見ている」という環境があるほうが、実は楽に勉強を続けやすくなります。「受験まで時間があるから塾をやめる」のではなく、「受験まで時間があるからこそ、少しずつでも勉強を続けるために塾に行く」という考え方で、ぜひお子さんを応援してあげてください。「塾にいるときだけでも勉強しておいで」と送り出し、自宅でダラダラしているように見えてもぐっとこらえて見守りましょう。不安な場合は、塾の先生との面談時に相談してみましょう。

【理由4】学校の宿題と塾の両立が難しい

4つ目は、学校と塾の勉強が両立できず、キャパオーバーになっているケースです。学校は、塾の学習量に対しての配慮は基本的にありません。特に中学生以上の場合は、教科ごとに宿題が出たり、小テストなどがあったりするため、学校の勉強だけでもタスク過多になりがちです。塾でも、毎回の授業ごとに宿題を出したり、小テストを実施したりすることがほとんどです。学校と塾の宿題を抱え込み、スケジュールが詰まってくると、疲れて「塾に行きたくない」と思ってしまうことがあります。

対処方法:学校の宿題と塾の両立が難しいときはどうする?

キャパオーバーになる理由は人によって様々です。本人や先生とよく話しながら、解決策を探りましょう。以下にいくつか例を挙げます。

①時間の使い方でつまずいている場合

例えば、「塾の自習室では塾の宿題しかできない」と思い込んでいると、上手く時間が使えません。「塾の自習室で学校の宿題もする」「学校の行き帰りの時間で、塾の小テストの勉強をする」など、少し時間の使い方を変えるだけで解決することがあります。

②タスク管理でつまずいている場合

やるべきことを把握できていないと、パニック状態になりがちです。「まずはタスクを全て書き出してみる」など、管理方法を身につけることで解決するかもしれません。

③学校や塾の学習内容が難しく、時間がかかっている場合

学習内容が自分の実力以上だと、宿題をこなすのに時間がかかってしまいます。無理をせず、自分に合った難易度のクラスに移動させてもらったり、自分のペースで学習できる塾に変えてみたりしましょう。また、最初から全てを頑張ろうとせず、「学校の宿題だけは頑張る」など注力領域を絞って取り組むのも効果的です。

【理由5】通塾時間が負担

5つ目は、通塾する時間・手間が負担になってしまうケースです。それぞれの場所が離れていると、自宅↔学校↔塾の行き来が億劫になってしまいます。時間や地域によっては送迎が必要なこともあり、保護者の負担になることもありますよね。このように通塾そのものが大変になり、「行きたくない」と思ってしまうことがあります。

対処方法:通塾時間が負担なときはどうする?

自宅近くに別の塾があれば、転塾を検討するのも一手です。また、最近は自宅にいながら塾のサービスを受けられる「オンライン塾」もあります。通塾型だけにとらわれず、オンライン塾や通信教育なども選択肢に入れてみましょう。

【理由6】塾との相性が悪い

6つ目は、塾の指導形態、難易度、授業スピードなどが合わないケースです。塾には、集団授業・個別指導・映像授業…など、様々な指導形態があります。本人の性格や学力と合っていない場合、つまらなく感じたり、授業についていけなかったりします。

対処方法:塾との相性が悪いときはどうする?

まずは何が合っていないかを確認しましょう。指導形態そのものが合っていない場合は、転塾するのも手です。授業の難易度やスピードが合わない場合は、クラスや担当講師を変えてもらうだけで解決することもあります。塾の教室長と相談してみましょう。

指導形態 説明 主なメリット
集団指導型 講師1人に対し、10~30人程度の生徒が同時に授業を受ける形態 切磋琢磨できるため、モチベーションが保ちやすい
個別指導型 講師1人に対し、1~3人程度の生徒が授業を行う形態 自分のペースで学習できる
映像授業型 生徒一人ひとりが、講義動画を視聴して授業を受ける形態 自分のペースで学習できる、柔軟にスケジューリングできる
自立型 生徒一人ひとりが、テキストやタブレットなどの教材で学習を進める形態 自分のペースで学習できる、柔軟にスケジューリングできる
オンライン型 インターネットを活用し、自宅で授業を受ける形態 自分のペースで学習できる、通塾の負担がかからない

【理由7】他者との比較によって自信をなくしてしまう

7つ目は、塾の他の生徒と比較してしまい、劣等感を感じたり、自信をなくしてしまうケースです。塾では、小テストや模試の成績が貼りだされるなど、成績で比べられる機会が多く存在します。上位の成績の人を見て自信をなくしてしまい、「行きたくない」と感じてしまうことがあります。

対処方法:他者との比較によって自信をなくしてしまったらどうする?

勉強は競技ではないので、本来人と比べる必要はありません。人と比べる必要はないこと、自分が前進していれば問題ないことを伝えましょう。塾の先生から伝えてもらうのも効果的です。それでも解決しない場合は、個別指導塾・オンライン塾・通信教育など、自分のペースで勉強できるよう環境を変えるのもおすすめです。

【理由8】塾での人間関係で問題がある

最後は、塾での人間関係で悩んでしまうケースです。「講師や塾スタッフとの相性があまりよくない」「塾の友達とトラブルがあった」「塾に友人がおらず孤独に感じてしまう」など、人間関係のトラブルはどうしても起こり得ます。

対処方法:塾での人間関係で問題がある場合どうする?

この場合も、まずは何が起きているかを確認しましょう。クラス内でトラブルがあった場合は、クラスや通塾日を変えてもらうだけで解決することがあります。特定の講師と合わない場合は、講師の交代を打診してみましょう。近所の別の塾やオンライン塾に転塾したり、通信教育に変えてみるのも一手です。

~トラブル解決事例~

塾のお友達とトラブルがあり、教室長に相談をしたところ、近くにある系列の教室に移籍させてもらえることになりました。同じ系列なので教材等も変わらず、学習しやすかったようです。その後は卒業まで元気に通うことができました。(中3女子の母)

「塾を変える」ってどうなの…?

塾に行きたくない理由を考えた結果、「塾を変えたほうがいい」という結論になったら、転塾について具体的に考える必要が出てきます。ここでは、転塾のメリット・デメリットをご紹介するほか、「実際みんなどうしてる?」という疑問にアンケート結果からお答えします。

転塾するメリット・デメリット

転塾にはメリットもありますが、もちろんリスクもあります。以下のメリット・デメリットを参考に、検討してみてください。

転塾のメリット

塾を変える主なメリットは、以下の3つです。

3つのメリット表記。①学習のモチベーションが上がる、②成績が伸びる可能性がある、③より目的に合った塾を選べる

①学習のモチベーションが上がる

そもそも環境を変えること自体に、モチベーションアップの効果があります。より指導方法が合った塾に変えた場合や、新しい塾で自分に合った先生に出会えた場合、より学習に対する意欲が高まります。

②成績が伸びる可能性がある

今までの塾の指導形態などが合っていなかった場合、塾を変えることで成績アップする可能性があります。とはいえ、塾は学習のサポートをする場所のため、「確実に成績が上がる」と言い切れないことに注意しましょう。

③より目的に合った塾を選べる

「受験指導を受けたい」「学校のテストの点を上げたい」「苦手を克服したい」など、塾に通う理由は様々です。塾に通っているうちに、目的が変化することもあります。例えば、「最初は勉強の習慣をつけるために入塾したけれど、学年が上がったので受験指導もしてもらいたくなった」ということは充分にありえます。塾を変えることで、より目的に合った塾に通えるようになります。

転塾のデメリット

塾を変える主なデメリットは、以下の3つです。

3つのデメリット表記。①慣れるのに時間がかかる、②相性がより悪い可能性がある、③カリキュラムの差によって学習に穴があく可能性がある

①慣れるのに時間がかかる

環境を変えると、慣れるまで多少の時間がかかります。「塾を変えたらすぐに成績が伸びる」ということはないので、焦らず様子を観察しましょう。

②相性がより悪い可能性がある

塾との相性は、基本的には通ってみないとわかりません。場合によっては、元々通っていた塾より相性が悪い可能性もあります。体験入塾や季節講習などで、雰囲気を確かめてから入塾しましょう。

③カリキュラムの差によって学習に穴があく可能性がある

カリキュラムや授業進度は、塾によって異なります。学習の順番が違ったり、転塾先の塾のほうが進度が早かったりする場合、塾で教えてもらえない部分が発生する可能性があります。学習項目に穴があいてしまう場合、「家庭学習で補えそうか」「転塾先で補習してもらえそうか」を確認しましょう。

転塾してる人ってどれくらいいる?

実際、転塾したことのある人はどのくらいいるのでしょうか?ここでは、転塾の有無や理由についてのアンケート結果をご紹介します。

<調査概要>

  • 調査対象:10代の男女330名
  • 調査機関:2024年8月15~16日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネット
  • 有効回答数:227

「通う塾を変えたことがあるか」のアンケート結果のグラフ

塾に通ったことのある人のうち、転塾したことがある人は約35%でした。3人に1人は転塾したことがある計算になります。

塾を変えた理由を表すグラフ。上位3項目は、「成績が伸びなかった」が40.2%、「指導形態が合わなかった」が24.4%、「塾の先生・スタッフと合わなかった」が22%

転塾した理由のトップは「成績が伸びなかった」。次点で「指導形態が合わなかった」「塾の先生やスタッフと合わなかった」がランクインしました。

成績が伸びなかった場合は、前の章で解説した通り、慌てて塾を変えるのは逆効果です。原因を考えたうえで、「環境を変えたほうが良さそう」と判断した場合に、より自分に合う塾に転塾するのがおすすめです。「指導形態が合わなかった」「塾の先生やスタッフと合わなかった」場合は、どのあたりが合わなかったかを振り返った上で転塾を検討するのがおすすめです。

併塾という選択肢も

「同時期に2つ以上の塾に通ったことはあるか」のアンケート結果のグラフ

全ての希望を1つの塾で叶えられない場合は、2つの塾に並行して通う「併塾」も選択肢のひとつです。アンケートによると、塾に通ったことがある人のうち15%の人が併塾を経験しています。

同時期に2つ以上の塾に通った理由を表すグラフ。上位3項目は、「特定の教科を伸ばすため」が55.6%、「学習量を増やすため」が38.9%、「受験指導を受けるため」が30.6%

「特定の教科を伸ばしたい」「学習量を増やしたい」「受験指導を受けたい」といった、明確な目的がある場合に、併塾が選ばれるようです。例えば「基本的に通信教育で勉強しているものの、苦手な英語だけは塾で教えてもらう」といった使い方がされています。

他に、「違う指導スタイルを経験するために併塾した」という意見もありました。一時的に併塾してみて、自分に合うやり方を探すのもよいですね。とはいえ、多少負担が増えてしまうことは事実なので、本人の時間的・心理的余裕も考慮しながら検討してみてください。

atama+オンラインなら自宅で塾サービスが受けられる

「今の塾が合わない」「転塾したい」と思っても、近所にはあまり選択肢がなかったり、似たような形態の塾が多かったりします。そんなときは、近年増加傾向にある「オンライン塾」も選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか?

オンライン塾とは、PCやスマートフォン、タブレットなどを利用して、ウェブやアプリで学習する塾のことです。新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、急速に全国に普及しました。店舗型の塾とは違うメリットがあるほか、全国どこからでも利用できることが特長です。

オンライン塾について詳しく知りたい方はこちら

atama+オンライン塾は、AI教材「atama+」を使って自宅で学習できる塾です。AI教材「atama+」は、AIが一人ひとりの弱点を探し出し、学習効果の大きな問題を厳選して出題。世界にひとつの「自分専用カリキュラム」で学習できる教材です。

AI教材「atama+」について詳しく知りたい方はこちら

ここからは、atama+オンライン塾の特長を詳しくご紹介します。

アタマプラスオンライン塾のロゴ。

【特長1】完全カスタマイズの学習カリキュラム

atama+では、まずはAIがあなたの得意・苦手を診断。その診断結果をもとに、あなたに最適なカリキュラムをAIが作成します。学習計画やスケジューリングは、スタディトレーナーが個別にサポート。自分のペースで学習できるから、成績が伸びやすくなります。また、クラス分けや競争がないため、必要以上に焦ることなく、落ち着いて学習することが可能です。

【特長2】自宅で学習できるので通塾負担なし

完全オンラインのため、通塾する必要は一切なし。自宅で学習できるため、通塾の移動時間や送迎の負担がかかりません。(交通費や、遅い時間に帰宅する場合の飲食代などが不要になるというメリットも!)atama+オンライン塾なら、自宅で学習を続けるための仕組みも充実。オンライン自習室やスタディトレーナーによるサポートなど、完全に1人にはしない仕組みがあるため、自宅で学習が続けられます。

【特長3】部活や習い事と両立しやすい

特定の曜日・時間に通塾する必要がないため、部活や習い事などと両立しやすいのが特長です。部活の予定によって、塾を休んだり、振り替えたりといった手間が発生しません。また、練習のない日にまとめて学習したり、早朝や夜の時間を活用したり、スキマ時間で学習を進めることも可能です。特にatama+は、スキマ時間でも学習しやすい「ミニ単元制」。単元を細かく分割し、講義動画は平均4分とコンパクトなため、移動時間などを上手く活用して学習することが可能です。

【特長4】伸ばしたい教科のみピンポイントで受講も可能

atama+オンライン塾は、1教科から受講可能。今通っている塾に通いながら、しっかり伸ばしたい教科のみピンポイントで受講いただくのもOKです。できるようになるまで自分の進度で学習できるため、「苦手教科を克服したい」「受験で使う教科だけしっかり基礎固めしたい」といった場合に最適です。

atama+オンライン塾では、個別の無料相談会も実施中。「子どもが塾に行きたがらない」「今の塾が合っていないのではないかと心配」とお悩みの方は、ぜひ以下の「無料体験」ボタンからお気軽にご相談ください。

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