英語の勉強で「単語が覚えられない……」と悩んでいませんか?
文法やリスニングの練習も大切ですが、実はその前に大事なのが“英単語”です。今回は、英単語を覚えることの重要性と、中学生・高校生におすすめの覚え方をご紹介します。
英単語を覚えることはなぜ重要?

英単語は英語の力の土台
英語を学ぶ上で、英単語は建物でいう「土台」のようなもの。単語を知らなければ、文法を知っていても意味が理解できません。逆に言えば、単語を多く知っていれば、それだけ英語の理解がスムーズになります。
英単語の意味が分かると英文が読めるようになる
文章の中に出てくる単語の意味が分かると、スラスラと英文を読み進めることができます。長文読解でつまずく原因の多くは、「知らない単語が多すぎる」ことです。基礎的な単語をしっかり押さえておくと、読むスピードも正確さもアップします。
リスニング問題を理解できるようになる
リスニングで話される英語が聞き取れないのは、発音の問題だけではありません。聞こえた単語の意味が分からなければ、当然内容も理解できません。音と意味を結びつけることで、リスニング力も大きく伸ばすことができます。
英作文や会話の幅が広がる
英作文や英会話では、自分の思いを英語で表現する必要があります。伝えたいことがあっても、適切な単語を知らなければ表現できません。単語をたくさん知っていると、表現の幅がグッと広がり、より自然な英語が使えるようになります。
おすすめの英単語の覚え方は?
<覚え方1>多角的に英単語に触れる
単語は「見る」「聞く」「書く」「話す」など、さまざまな形で触れることが大切です。アプリやオンライン教材、英語の動画、英語の歌などを活用して、日常的に英語に触れる環境をつくりましょう。また、同じ単語に異なる場面で出会うことで、意味や使い方が自然と身についていきます。
<覚え方2>アウトプット型の勉強にする
単語帳をただ眺めるだけでは、なかなか覚えられません。覚えた単語を「書く」「声に出す」「問題を解く」など、自分からアウトプットすることで、記憶が定着しやすくなります。単語を見て意味を答えるだけでなく、日本語の意味から英単語を思い出す練習もしてみましょう。
<覚え方3>習慣化を意識して、毎日少しずつ学習する
英単語の暗記は一夜漬けでは身につきません。1日10分でもいいので、毎日少しずつ続けることが重要です。朝起きてすぐ、寝る前、学校の休み時間など、自分に合ったタイミングで取り組んでみましょう。
<覚え方4>自分の覚えやすい方法を知る
人によって記憶しやすい方法は異なります。たとえば、「書いて覚えるのが得意な人」「音で覚えるのが得意な人」など、自分の学習スタイルを知ることが大切です。
例えば、英単語帳も様々なスタイルがあります。「単語+意味」だけのシンプルな形式のほうが覚えやすいという人もいる一方で、例文の中で覚えたほうが、文の流れやニュアンスも一緒に理解できるため、より身につきやすいという人もいます。自分に合ったものを選ぶことで、学習の効率がアップします。
中学生の英単語の覚え方

中学生はどれくらいの単語数を覚える必要がある?
中学までに学習する英単語は、約2000〜2500語です。高校受験は中学までの学習範囲が出題されるため、しっかり身につける必要があります。
中学生の時、どうやって英単語を覚えた?
先輩方は、中学生のときどのように英単語を勉強していたのでしょうか?atama+オンライン塾の大学生チューターの皆さんに聞いてみました。
いつ英単語を勉強していた?
まずは学習するタイミングについてです。グラフを見ると、「夜(帰宅後)」に勉強していた人が多いようです。寝ている間に記憶が整理されるため「暗記は寝る前がおすすめ」という定説がありますが、皆さん実践していたようですね。

何を使って英単語を勉強していた?
次に、学習に使っていたアイテムについてです。紙の単語帳が多く、中学校の頃はアプリを使っていた人はいませんでした。その他にも、「英検を受けていたので、英検用の単語帳で勉強していた」「(発音記号まで入れた)単語帳を作ることが学校の宿題でした」などといった経験談が寄せられました。

どのように勉強していた?
中学生のとき、実際にどのように英単語を勉強していたのでしょうか。詳しい勉強法についても聞いてみました。
自分に合った方法を見つけて学習していたことが分かります。「良さそうだな」と思う勉強法があれば、ぜひ取り入れてみてください。
高校生の英単語の覚え方

高校生はどれくらいの単語数を覚える必要がある?
高校では合計で4000~5000単語を覚える必要があります。難関大学を志望する場合は、さらに1000〜1500程度の熟語の学習が必要です。また、英単語の中には複数の意味を持つものも多いので、あわせて理解する必要があります。
高校生の時、どうやって英単語を覚えた?
先輩方は、高校生のときどのように英単語を勉強していたのでしょうか?atama+オンライン塾の大学生チューターの皆さんに聞いてみました。
いつ英単語を勉強していた?
まずは学習するタイミングについてです。グラフを見ると、「通学時間」に勉強していた人が多数派となりました。高校生になると電車やバスで通学する人も多いため、スキマ時間を上手に活用していたようです。

何を使って英単語を勉強していた?
次に、学習に使っていたアイテムについてです。紙の単語帳が多数派ですが、高校生になると英単語アプリを使っていた人もいます。また、「自分で単語帳を選んだ」という回答もありました。中学校と比べて単語数が多いため、より効率よく・自分に合った勉強法を実践していたようですね。

どのように勉強していた?
高校生のとき、実際にどのように英単語を勉強していたのでしょうか。詳しい勉強法についても聞いてみました。
覚える量が多いため、何度も繰り返し学習できるように工夫していますね。また、音声を聞いたり、声に出したりなど、複数の方法で単語に触れていたことも分かりました。
難関大の先輩に聞いてみた「英単語を覚えるコツ」
最後に、atama+オンライン塾の大学生チューターの皆さんから寄せられた、「英単語を覚えるコツ」をご紹介します。
- 単語に触れる頻度を高くすること。(国公立大・経済学部)
- 1回の学習で完璧に覚えようとするより、毎日コツコツと繰り返して徐々に覚えていく方が効率がいいと思います。(国公立大・医学系学部)
- 例文も読むこと。模試でわからない単語があったらマークして、後で調べること。(国公立大・医学部)
- 短時間で何回も思い出すサイクルを繰り返すこと。覚えた次の日、3日後、1週間後などだんだん復習の間隔をあけていくと良いです。(国公立大・薬学部)
- インプットだけでなく、アウトプットの場を設けること。寝る前に今日暗記した単語を目を瞑りながら思い浮かべてみるだけでも効果がありました。(国公立大・工学部)
- 和訳⇔英訳どちらもできるように完璧にすることだと思います。(私大・医学部)
- たくさんの単語を知るうちに似ている部分が多いと感じ、語源に着目して覚えるようになりました。語源を解説している動画をYouTubeで見たり、英単語の語源が載っているサイトを使用したりして、語源を単語帳に簡単に書き込みながら覚えていました。そうすることで、知らない単語に出くわしたときも、大体の意味を推測できるようになりました。(国公立大・理工学部)
翻って、「英単語の学習で苦労したこと・失敗したこと」「こうすればよかった、これは意味がなかったと思うこと」も聞いてみました。ぜひ先輩の失敗談をもとに、学習方法を振り返ってみてください。
- 覚えるのが苦手で苦労しました。もっと頭の柔らかい中学生のころからたくさん覚えておけばよかったです。(私大・医学部)
- 一日で多くの単語を吸収しようとして、単語帳の1/5くらいを一日かけて暗記しようとしましたが、次の日には忘れていました。広い範囲を一気に暗記しようとするより、狭い範囲を繰り返し見るほうが良いと思いました。(国公立大・工学部)
- 電車の中で勉強していると音読ができないので、発音やイントネーションの問題が分からないことがありました。音声が出るアプリなどで、発音やイントネーションも確認しておくと安心だと思います。(国公立大・医学部)
- ひたすら英単語をノートに書いてもほとんど頭に入っておらず、自分には効果がなかったと思いました。(国公立大・薬学部)
- たくさん書くことはおすすめしません…。スペルを覚えたいときは発音に着目するとよい気がします。(国公立大・理工学部)
スペルを書いて確認することも大切ですが、「作業のようにひたすら書くのはあまり効果的ではなかった」という意見が複数寄せられました。難関大に合格した先輩方も、試行錯誤しながら学習していたことが分かります。
まとめ
以上、英単語の勉強法についてご紹介しました。英単語は、英語のすべての力の基礎になります。ぜひ先輩方の経験談を参考に、自分に合った方法を見つけてください。
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