「円周角の定理」と書いてあるサムネイル画像

円周角の定理をマスターしよう!つまずきやすい応用問題まで徹底解説

円周角の定理、なんだか難しそう…と感じていませんか?
この記事では、円周角の定理の基本的な考え方から、多くの人が間違えやすい問題まで、atama+の学習データをもとにわかりやすく解説します。

円周角の定理とは

まずは基本からおさえましょう。
円\(\mathrm{O}\)の円周上に2点\(\mathrm{AB}\)をとるとき、次の図の角度を弧\(\mathrm{AB}\)に対する中心角、円周角といいます。

弧\(\mathrm{AB}\)に対する中心角:\(\mathrm{\angle AOB}\)
弧\(\mathrm{AB}\)に対する円周角:弧\(\mathrm{AB}\)を除く円周上の点を \(\mathrm{P}\) としたときの \(\mathrm{\angle APB}\)

円Oに対する中心角AOBと円周角APBの図解

1つの弧に対する円周角には、次の性質があります。

  1. 1同じ弧に対する円周角の大きさは、その弧に対する中心角の大きさの半分である。
  2. 同じ弧に対する円周角の大きさはすべて等しい。

特に、弧が半円の場合、その円周角は常に90°になります。半円の弧に対する中心角は180°なので、円周角はその半分の90°になるためです。

円周角の定理の基本問題にチャレンジ!

まずは、基本がしっかり身についているか確認してみましょう。

【問題①】
(正答率 約88%)

下の図において、線分\(\mathrm{BC}\) は円 \(\mathrm{O}\)の直径です。 \(x\)の値を求めなさい。

点Oを中心とする円上に点ABCがある。線分BCは直径。角ACBは54°。角ABCの角度がx

【問題①の解説】

正解: \( x=36^\circ\)

線分\(\mathrm{BC}\) は円\(\mathrm{O}\)の直径なので、弧\(\mathrm{BAC}\)は半円の弧です。  
半円の弧に対する円周角は \( 90^\circ \) なので、\(\mathrm{\angle BAC = 90^\circ}\)となります。

三角形\(\mathrm{ABC}\)の内角の和は \( 180^\circ \) なので、

\( x + 54^\circ + 90^\circ = 180^\circ \)
\( x = 180^\circ - 54^\circ - 90^\circ \)
\( x = 36^\circ \)

【問題②】
(正答率 約84%)

下の図において、\(x\)の値を求めなさい。

点Oを中心とする円上に点ABCDがある。線分ACと線分BDの交点がE。角BACが68°、角ACDが17°。角BECがx

【問題②の解説】

正解:\( x = 85^\circ \)

同じ弧\(\mathrm{AD}\)に対する円周角は等しいので、\(\mathrm{\angle ABD=\angle ACD=17^\circ}\)

次に,三角形\(\mathrm{ABE}\)に着目します。
三角形の外角は,それに隣り合わない2つの内角の和に等しいので,

\( x = \mathrm{\angle BAE + \angle ABE}\)
\( x = 68^\circ + 17^\circ \)
\( x = 85^\circ \)

円周角の定理の逆とは

「円周角の定理の逆」も、図形問題を解く上で非常に強力なツールです。円周角の定理の逆: 2点\(\mathrm{C, D}\)が直線\(\mathrm{AB}\)について同じ側にあり、\(\mathrm{\angle ACB=\angle ADB}\)ならば、4点\(\mathrm{A, B, C, D}\)は同一円周上にある。

円周角の定理の逆の図解。同じ線分の上に点ABがあり、線分の上に点C、Dがある。角ACBと角ADBが同じ角度のため、点ABCDは同一の円周上にある

つまり、ある直線に対して同じ側にあり、同じ大きさの角をつくる2点があれば、それら4点はすべて同一円周上にある、ということです。

円周角の定理の逆を使う応用問題にチャレンジ!

ここでは、atama+の膨大な学習データの中から、特に多くの中学生が苦戦している問題を紹介します。ぜひ挑戦してみてください!

【問題③】
(正答率 約39%)

下のア〜ウの図のうち,4点\(\mathrm{A, B, C, D}\)が同じ円周上にある図形をすべて選びなさい。

3つの図形が描かれた画像。すべて点ABCDから成る図形で、左上から半時計回りにABCDと並んでいる。図形ア:角BACが50°、角CBDが30°、角BCDが90°。図形イ:角CADが65°、角ACBが25°。線分ACと線分BDは直角に交差している。図形ウ:角ABC、角ADCがそれぞれ90°

【問題③の解説】

正解:イ、ウ

この問題では、「円周角の定理の逆」を使います。選択肢ごとに確認しましょう。

<アの場合>

三角形\(\mathrm{BCD}\)の内角の和が\( 180^\circ \)であることから,\(\mathrm{\angle BDC=180^\circ-(30^\circ+90^\circ)=60^\circ}\)
\(\mathrm{\angle BAC = 50^\circ}\)なので,\(\mathrm{\angle BAC \neq \angle BDC}\)
よって,4点\(\mathrm{A, B, C, D}\)は同じ円周上にありません。

角BACと角BDCの大きさが等しくないため、点ABCDが同じ円周上にはないことを表した画像

<イの場合>

三角形\(\mathrm{ABC}\)の内角の和が\( 180^\circ \)であることから,\(\mathrm{\angle DBC=180^\circ-(90^\circ+25^\circ)=65^\circ}\)
\(\mathrm{\angle DAC = 65^\circ}\)なので,\(\mathrm{\angle DBC = \angle DAC}\)
よって,4点\(\mathrm{A, B, C, D}\)は同じ円周上にあります。

角CADと角CBDの大きさが等しいため、点ABCDが同じ円周上にあることを表した画像

<ウの場合>

\(\mathrm{\angle ABC=\angle ADC=90^\circ}\)
これは,線分\(\mathrm{AC}\)を直径とする円において,点\(\mathrm{B}\)と点\(\mathrm{D}\)がその円周上にあることを示しています。
よって,4点\(\mathrm{A, B, C, D}\)は同じ円周上にあります。

線分ACを直径としたときに、角ABCと角ADCの大きさが等しいため、点ABCDが同じ円周上にあることを表した画像

まとめ

一見複雑に見える図形問題も、以下のような「円周角の定理」「円周角の定理の逆」の基本的な内容を組み合わせることで解くことができます。

  1. 同じ弧に対する円周角の大きさは、その弧に対する中心角の大きさの半分である
  2. 同じ弧に対する円周角の大きさは等しい
  3. 円周角の定理の逆:2点\(\mathrm{C, D}\)が直線\(\mathrm{AB}\)について同じ側にあり、\(\mathrm{\angle ACB = \angle ADB}\)ならば、4点\(\mathrm{A, B, C, D}\)は同一円周上にある

これらのポイントをしっかりおさえて、たくさんの問題に挑戦してみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、パターン演習を重ねれば必ず解けるようになります。円周角の定理をマスターして、図形問題を得意分野にしましょう!

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